【ゲームの感想】仄暗き時の果てより~途中経過~

 さて、前回の記事に引き続き、「仄暗き時の果てより」です。ある程度、物語が進んだので、一旦、自分の思考整理のためにも記事を書いておきます。

以下、重要なネタバレを含む。

 

 

 

 

 

 

 恵里さんと主人公が初Hを済ませるあたりまでは進めた。

 怪物のうわさが流れ始めたのは5年前だけど、これと杏子殺害事件との関係性は?もっと前から流れ始めても良かったと思うのだけれど。なぜ、5年前からなんだ?

謎⑲噂が流れ始めたのも杏子が失踪したのも5年前。

 主人公がボーっとしがちであることの伏線が回収された。未来からタイムリープしてきた主人公の意識が過去の主人公に憑依(あるいは逆で脱離)するときの入れ替わり時間が、周囲からすると放心していたように見えた模様。

①2008年(8年前)の8月7日

2時ごろ、ハイキングをしてる恵里がカチューシャを発見してしまう。これを阻止するためにタイムリープ。これにより、恵里のトラウマを断ち、サイコメトリーの能力にロックがかかるのを防ぐ。

②2010年(6年前)12月22日午後5時ごろ

 駒子の両親殺害事件に関与するためにタイムリープ

タイムリープに関する不思議な点。原因が失われたのに、結果だけが存在する。

《原因》恵里はカチューシャをサイコメトリーしてトラウマになる。

《結果》トラウマについて聞くために主人公が恵里を居酒屋に誘う。

タイムリープで主人公は原因を取り除くわけだが、それでも結果は存在している。本来、この原因が取り除かれればサイコメトリーで失敗することもないのだから、結果の部分も存在しない(別の状況に代わる)ようになっているはずでは?ということ。この場合だったら、トラウマが原因になって島を出ていくという結果につながっているという話もあるので、トラウマ(原因)がなくなったのに島を出て行っているという結果は変わらないというのはおかしな話。

 駒子の過去の事件の詳細が明らかになった。2010年12月15日午後9時ごろに発生。主人公がタイムリープして救いに行くことになる。元々は主人公無しで切り抜けたはずだがどうやって?あれ?別のところでは12月22日って言ってなかったけ?過去を改変したのならば、駒子は怪物を倒そうとしていなかったはずでは?でも、その活動を続けていた。やはり、原因が失われたのに結果だけは残っている。

謎⑳原因は失われても結果は残るというタイムリープの矛盾

 校則を知らなかったり、生徒手帳を知らなかったり、やはり由乃は怪しい。

駒子「それは、二人は実の兄妹だから」

由乃「それだけじゃないんだな~」

このやりとりの意味とは。

由乃「ううん、そんなこと。だってお兄ちゃんと由乃は、赤い糸で結ばれているくらいだもん」

さすがに、この愛情の向け方は異常な気がする。やはり何かある。

由乃「私たちにとって……お兄ちゃんと由乃にとって、問題はもっと別のところにあるの」

由乃「それが……本当の禁断なのかもしれない……」

由乃の1人称が「私」になっているの地味に伏線?たまに一人称が「私」になるときがあるけれど、やはり別人格が潜んでいるよう。杏子が産み落とした子どもが由乃であると予想しておく。

 2回目の世界線での遊馬邦和、頼もしかったんだけどなあ。正直、結構好きなキャラクターだったのに、わりと悪役だった。それでも嫌いではないけれど。拷問シーンきつくて早めにクリック連打しちゃった。

 オープンカーに関する伏線も回収。最初、洋佑の車の写真を送ってもらったとき主人公は正体不明の違和感を持っていた。そのときはぼくも何のことかわからなかったけれど、後々主人公が伏線回収。オープンカーなんて目立つもので人を拉致することないよね、という話。

 埼玉の浦和でも昔、怪物騒動があったという話のとき、「怪物のお引越しなんてヘンな話ね」と恵里は言っていたが、冗談でも比喩でもなくこれが正解だったとは。

 杏子殺害事件の詳細があとちょっとわかってない。これは修治の仕業ではないと思う。8年前のバラバラ殺人以降、ボディは残さないようにしているはずだからだ。

 関係ないと思うけど、blood_cを思い出すよね。「ふるきもの」と戦う鬼神のような女の子。「いにしえのもの」と戦っていた駒子ちゃんは、それに重なるところがあるよね。

 ゾンビと怪物についての謎も明らかになった。「いにしえのもの」の食糧が人間。だが、加工しないまま食べると気が狂う(記憶が入り込むから)。加工のしかたを邦和が研究して取り戻させた。邦和、「自らの滅びを望んでいたのかもしれない」って推測できてるのなら、妻にも聞いてあげればよかったのに。

謎㉑ショゴスが発する「テケリ・リ」という言葉の意味とは。

 駒子が怒りに身を任せて邦和を殺害する世界線。最後アクリルケースの中で発していた言葉とは。「あなたのことが好きでした」的なことかな?

 恵里と主人公もなかなか異常だと思う。初デートが人を縛り上げるためのロープを回に行く、というのはなかなか(とはいえ、これは展開的に仕方ない)。ただ、愛美と修治を回収し、別荘地に向かう途中、キスしてイチャイチャしてるのはさすがに異常だとと思ってしまった。

 主人公は帰省するたびにお墓参りをしていたようだが、それについてあまり詳しく覚えていない様子。

謎㉒帰省するたびに行っていたお墓参りの目的

「いにしえのもの(静佳)」の食事場所は別荘裏の地下遺構に限られているから、島民が目撃することはないハズ(最初の1年ぐらいはそうではなかったようだが)。にもかかわらず、怪物の目撃談が出るのは変ではないか?別の「いにしえのもの」がいるのではないか?それは杏子?それとも由乃?2人は同一個体?

謎㉓目撃されることのないはずの怪物の噂が流れた理由

 さすがにこれはわけのわからん勘ぐりと言われてしまいそうだが、初Hのとき隣室が空部屋だったようだが、これにも理由はあるのか?それともたまたま?一応、謎に含めておく。

謎㉔初Hのとき隣室が空部屋だったのは関係ある?

 

「実際、非現実の仄暗い影に島は覆われていた。」

「僕はこのとき、自分が仄暗い世界に足を踏み入れてしまっていることを自覚した。」

タイトルの意味も何となくわかってきたね。

 邦和は「アーカム」という都市でウイルスの研究をしたわけだけれど。ラヴクラフト

 

 また、前回挙げていた謎がいくつか解決されたので、それも整理。

【解決した】

謎⑦主人公が抱いている不可解な罪悪感

発狂しそうな恐怖の中で、杏子に対して抱いていた愛情を失ってしまった。これが罪悪感の正体だった。

謎⑪怪物と遭遇した人のその後の異変

彼らはショゴスになってしまったのだった。

謎⑫怪物の正体

「いにしえのもの」と呼ばれる生命体。邦和の妻が怪物だった。

謎⑬8年前の恵里の親友殺害事件の詳細

修治の犯行。この犯行を機に「ボディを残さない」ようになる。

謎⑮よくわからない依頼人

島の人々を食料にしていたとんでもないやつら。邦和はマッドサイエンティストといって過言ではないと思う。

謎⑯27日までという期限

前回、地味に誤字っていたので訂正。28時間~48時間でショゴスになるから、それまでに愛美を回収しないと町中にショゴスがあふれかえることになるから。

謎⑰失踪事件の詳細

愛美さんは「いえしえのもの」に出会ってしまい、ショゴスに変えられてしまった。そしてさらに運の悪いことに、修治に連れ去られてしまう。「いにしえのもの」、殺人鬼という2つの邪悪の両方に関わることになってしまった。1番の被害者。

 

【未解決】

謎①上陸シーンで由乃がしゃべっていた男

謎②由乃の正体(人外?)

謎③由乃の食生活

謎④’’うしびたい’’の正体

謎⑤主人公の父親の正体

謎⑥靄がかかった主人公の記憶

謎⑧杏子殺害事件の詳細

謎⑨由乃は兄の話を駒子にしていないし、制服に関する校則を知らない

謎⑩由乃のなりかわりが発生したのはいつ?

謎⑭動物園が好きだったのはむしろ杏子の方なのに

謎⑲噂が流れ始めたのも杏子が失踪したのも5年前。

謎⑳原因は失われても結果は残るというタイムリープの矛盾

謎㉑ショゴスが発する「テケリ・リ」という言葉の意味とは。

謎㉒帰省するたびに行っていたお墓参りの目的

謎㉓目撃されることのないはずの怪物の噂が流れた理由

謎㉔初Hのとき隣室が空部屋だったのは関係ある?

 

〇名セリフ

運命について

「でもそういうのって、あると思うんだよなー」

「絶対に、この人っていう人」

「日本中を歩き回っても」

「世界中を探しても」

「全ての可能性を見渡しても……」

「それでも、この人しかいないっていう、運命的な相手」

「もちろん、誰でも見つけられるわけじゃないよ」

「むしろ、ほとんどの人は見つけられないかもしれない」

「むしろほとんどの人は、椅子取りゲームで偶然座っただけの相手を、好きって思っているだけかもしれない」