さて、3回目となる「仄暗き時の果てより」の感想記事です。真渋恵里√が終わったので、今回はその感想を書いていこうと思います。
以下、重要なネタバレを含む。
【感想】
ついに由乃の過去が明らかになりました。やはりずっと昔に死んでいたようです。ただ、私が考えていたのとはちょっと違うカモ。何者かがなりかわっているんだ！と叫んできましたが、そうではない様子。タイムリープの事情が絡んでいるのかもしれません。雨が降った後、キノコが生えることを知っていたからキノコ狩りに行き、2人は事故に遭ってしまいました。ここに第3者の黒い影が見える気も？やはり主人公の両親が少し怪しい気もするのですが？キノコの話が全然回収されてないので、由乃√で回収されるのではないかと思っています。今回の√では、怪物騒動・ショゴス騒動・連続殺人鬼・杏子殺害事件の真相は明らかになりましたが、由乃についての真相だけ明らかになりませんでした。ここで
謎⑩由乃のなりかわりが発生したのはいつ？
を
謎㉕由乃はなぜ蘇った？
に変えておきます。
恵里とお風呂でHするシーンについて。これまで猟奇的なシーンや凄惨な場面を見てきたので、ピンク色のお風呂がとても怖いものに見えてしまいます。それに、テキストウィンドウが物々しい色のままだったので、ホラーな場面に感じないこともない（設定で変えられると思う）。なんだかちょっと面白かった。
杏子殺害事件についても明らかになりました。やはり殺したのは主人公地震だったようです。そして、恵里さんはスクラップ記事を読んだ時点で察していたようで、タイムリープについて考え直すように勧めていましたね。事件の真相を明らかにするためにタイムリープするという主人公の行動こそが致命的な失敗だったようです。とはいえ、ここでタイムリープしてきてなかったらその時間軸での主人公が杏子と対峙していたはずですが、どうなっていたんでしょうね。このとき、1つ気になることがありました。本編と同じようにタイムリープしてきた主人公を康一Ｔ、本来いるであろう主人公を康一とします。康一Ｔの状態のとき、杏子は雰囲気が違うと感じていたようです。
「前にも、感じるときがあったけど……」
ここで、主人公もぼくも「ん？」ってなりました。なぜなら、康一Ｔと杏子が対面するのはこれが初めてのはずだからです。1つ謎ができてしまいました。以前にも康一Ｔと杏子が対面することがあったようですが、それはどこだったのか？
謎㉖杏子殺害事件の日の以前にも康一Ｔと杏子は対面している？
また、「杏子の髪が（髪も）」という表現も気になりますね。やはり、杏子と由乃の間に何か関係があるのでしょうか？杏子の頭部を捨てるために海岸を目指している途中、車道に出た後も一台も車とすれ違わなかったという話も気になりますね。本当に、ただの運命なんでしょうか？世界線が断絶しているとかそういう話でしょうか。
謎㉗杏子の頭部を捨てるために海岸を目指している途中、誰ともすれ違わなかったのはたまたま？
さて、恵里√は主人公が杏子を殺すか殺さないかで2つのエンディングに分かれましたが、どちらも救いがなかったですね……（恵里と結ばれてるだけでも幸せと言えるか？）。殺した√では結局、主人公が島の狂気にあてられてしまい、元の生活に戻れなくなってしまいました。最後、主人公が回想していますが、とんでもない島でしたね。怪物、マッドサイエンティスト、その子供、ショゴス、連続殺人鬼……、本当に狂気の島でしたね。杏子を殺さなかった√では大人になるまで恵里と幸せな生活を送っていたようです。ところが、ある日、杏子（おそらく？）と出会ってしまいます。杏子は能を狙っていたのですね。主人公の脳もその愛する人である恵里の脳も食べてしまうのでしょうか。それにより主人公との幸せな生活の記憶を自分のものにしようと考えていたようです。杏子を殺さなかった√では主人公が島を出ていく理由がなくなるのですが、結果として主人公は島を出ていき、恵里さんの探偵事務所で働くことになっていました。まてしてもタイムリープにより原因は失われたものの結果だけは残っているわけです。
そのタイムリープに関してですが、面白い話が出てきました。おそらく別々の世界線が触れ合ってる瞬間があるようなのです。杏子殺害事件が起こった世界線の主人公と杏子殺害事件が起こらなかった世界戦の遊馬邦和が会話していたのではないかという話です。「うっかり同船していると思い込んでいたが、本当は別の船だった。」というふうに表現されています。タイムリープについてはすべてが明らかになった後で再び考察したいですね。
さて、エンディングについてですがまだ見たことないシーンがいろいろと出てきました。夕焼けに照らされた踏切をバックに立つ制服姿の女の子の絵が出てきましたが、これは駒子ちゃんなのでしょうか？駒子ちゃん√の展開もかなり気になります。この踏切はオープニングにもさらっと出てきていたような気がシマス。「仄暗き時の果てより」のオープニング好きで、最近ずっと見ています（わずか1分くらいの映像を）。アニメ化したらかなり面白そうなんですけれどね。オープニングを見ていたら、例の廃屋のタンスも映っていました。重要なパーツがオープニングに隠されているの好きです。電脳コイルの4つのマンホールとかね。
では最後に、謎をまとめておきます。
《解決した謎》
謎⑥靄がかかった主人公の記憶
謎⑧杏子殺害事件の詳細
杏子殺害事件は明らかになりました。やはり杏子を殺害したのは主人公でした。康一Ｔになっていたときの記憶が抜け落ちてしまっているので、靄がかかかったように思い出せなかったということでしょうか。
謎⑩由乃のなりかわりが発生したのはいつ？
これに関しては先ほどの述べたように謎㉕に変えました。
《未解決の謎》
謎①上陸シーンで由乃がしゃべっていた男
謎②由乃の正体（人外？）
謎③由乃の食生活
謎④’’うしびたい’’の正体
謎⑤主人公の父親の正体
謎⑨由乃は兄の話を駒子にしていないし、制服に関する校則を知らない
謎⑭動物園が好きだったのはむしろ杏子の方なのに
謎⑲噂が流れ始めたのも杏子が失踪したのも5年前。
謎⑳原因は失われても結果は残るというタイムリープの矛盾
謎㉑ショゴスが発する「テケリ・リ」という言葉の意味とは。
謎㉒帰省するたびに行っていたお墓参りの目的
謎㉓目撃されることのないはずの怪物の噂が流れた理由
謎㉔初Hのとき隣室が空部屋だったのは関係ある？
謎㉕由乃はなぜ蘇った？
謎㉖杏子殺害事件の日の以前にも康一Ｔと杏子は対面している？
謎㉗杏子の頭部を捨てるために海岸を目指している途中、誰ともすれ違わなかったのはたまたま？
〇名セリフ
「私のお腹の中で消化されて、最後はウンチになっちゃうなんて……あはは……信じられない……」杏子
「歴史にifはない……とはまさにそのとおりだ。もう一つの選択は、その末路は、もはや時空の彼方に消え去って、僕が知ることはない。」康一
