【ゲームの感想】景の海のアペイリア #4.5

【ゲームの紹介】

 今日はいつもと一味、違います。といっても内容としては前回に引き続い、景の海のアペイリアなんですが。ただ、最終章に入り、頭がこんがらがってきたので整理するためにも記事を書こうと思います。よくわかんなくなってきたから、自分の中でも言葉にしてみようというやつね。

以下、重大なネタバレを含む……。

 

 

 

 

 

 

 

【整理】

 観測者を無力化、シンカーシステムを破壊したとしてもタイムリープが起きてしまうかもしれないということに零一が気づく。え?

今の状況

前回の記事で書いたように、ましろとの対話の中で零一は単一世界論にたどり着いた。その上で、現在の状況をまとめたのが上の図。この状況で、観測者を無力化するとどうなるか。

普通に考えたらタイムリープ止められるんじゃ……?

このようにタイムリープは止められるハズ……。とアペイリアはここまで考えた。

 その説明をするために、まず「可能性の切り取り」について話さなければならない。これを説明するために、零一はましろの記憶がタイムパラドックスで復活したことに注目した。これは未来にある可能性としての存在が過去の出来事を変えた」と言える。しかし、よくよく考えたらこれはおかしいことだとアペイリアが気づく。

過去も可能性……?

もし、過去・現在・未来の全てが存在するのなら「未来が過去の出来事を変える」というのは納得できる(図の上の方)。ところが、零一は未来は可能性として存在すると言っていたじゃないか!まず第一に、未来が可能性として存在する場合、過去は存在しないという結論にたどり着く(図の右の方)。おい!存在しない過去をどうやって変えるって言うんだよ!と言っていると、零一が新たな視点を披露する。そう、過去は選んだあとの可能性(100%の可能性)なんだと。

過去も可能性だ!

しかし、このままだとタイムパラドックスが発生する(次の図)。

可能性の切り取り

タイムパラドックスが発生した場合、自然はそれを解消するために「可能性を切り取って現在に送る」を行うと考える。これだと上手く説明がつく。もちろん、逆の「ましろが事故に遭わない可能性」を切り取っても良いけれど、その場合は、今の状況から急にましろ白血病にして……などとしないといけない(自然は原則、現在の状態を保つように矛盾を解消する、と考える)。より労力が少なくて済むのは「ましろが事故に遭う可能性」を切り取る方だったのだ(ましろが事故に遭わない可能性が残ることになり、こっちの方が現状に近い)。

 さて、可能性の切り取りの話が終わったところで本題に戻りたい。「観測者を倒してもタイムリープを止められないかもしれない」という話だった。

タイムリープを消せない図式

図のようになる。確かに、観測者を殺してもタイムリープは止められなさそうだ。そこで、方法として考えられたのが①シンカーシステムを乗っ取る(タイムリープ条件を変更して機能停止させる)②アペイリアが未来でつくる可能性があるアペイリアネットワークを今とは違うものにする(たとえばタイムリープについての優先権をアぺイリアが持つようにする:未来の可能性を変える)である。しかし、②に関しては上手くいかなかった。わずかでも可能性があればそれをもとに歯車を動かすのがアペイリアネットワークだったが、アペイリアネットワーク自体に関してはそうもいかないらしい。今まで通りのアペイリアネットワークがつくられる可能性の方が高いから、そちらの未来が優先されている状態🦆という話だった。

 

【雑談】

 疲れたので、一旦ここまでにします。実は、真相究明編までたどり着いているのですが、難しすぎて頭がファーってなってしまったので、こちらに関してもゆっくり咀嚼したいと思います。ただでも、ゲーム内でもかなりわかりやすく図を用いて説明してくれてるからありがたいです。これがテキストだけだったら、諦めていたかもしれません。