【ゲームの感想】景の海のアペイリア #4

【ゲームの紹介】

 さて、前回に引き続きまたしても景の海のアペイリアです。ましろ√まで終わっているので、今回はその感想を書いていきます。これで個別√はすべて終了したことになるのでしょうか。実はましろ√を終えた後もしばらく進めていますが、この世界線で最後になりそう?まだまだ謎が多く残っているので、それが一気に回収されていくのかと思うとDO☆KI☆DO☆KI☆デス。4回目なのでゲームの紹介はサラッと。

 主人公、零一はひょんなことから強いAIであるアペイリアを作り上げてしまう。しかし、オーバーテクノロジーであるアペイリアシステムは零一が予想だにしなかった世界をつくりだし……。

以下、重大なネタバレを含む……。

 

 

 

 

 

 

 

【ゲームの感想】

 ましろ√の面白いところは、今までのキャラクターが総活躍することだと思う(三羽と久遠はいないけれど)。七海のデザイアは特殊なものだからどこかで活きてくるのだろうと思っていたけれど、まさかウランに使うとはね。こんな感じでの応用を考えていくと、なかなかイカれたチートデザイアなのかもしれない。シンカーとの共闘もアツかったね。

 ちなみに正直な話をすると、キャラクターとしては1番三羽、2番久遠、3番ましろみたいな感じで好きなのだけれど、告白シーンはましろ√が1番好き。opにも登場するジェットコースターシーンだけれど、こんな先まで進めないと見られないのか。未来の記憶が甦り、主人公がわざわざ自分を事故から救ってくれたのだと知ったら、恋におちてしまうのもうなずける。聞こえない告白だったけれど、だからこそましろが零一に対して素直に想いを打ち明けられていて良かった。

 また、ましろ√では勇気というものもしばしば触れられていた。告白する勇気、セカンドに踏み込む勇気。元々ましろが臆病な性格というのもあるだろうが、余命を宣告されクリーンルームで死を身近に感じながら過ごした記憶がある彼女にとっては、死が本当に恐ろしいものに感じられたと思う。だから、セカンドに踏み込むのをためらっても仕方ないなと思っていたけれど、踏み込む決心がつけられてエライ!どこかの記事で書いたけれど、逃げた場合、タイムリープしても逃げた記憶が一生つきまとうからね。

 ウイルスを全て駆除し、完璧にクリアした。「え?もうこれ、Happyendじゃん。」って思ったら、タイムリープした。空から落ちるましろと零一が手をつなぐシーンは、けっこう良かったのだけれど。そう簡単にはいかないか。

 

タイムリープについて

 三羽√ではタイムリープの仕組みについての話し合いがあった。今回の√では単一世界or多世界という議題で話し合った。まず単一世界だと仮定する。ましろは現在、白血病ではなくそれは過去、事故が起こるときに零一に助けられたからである。つまり、ましろが救われた原因は零一がタイムリープしてきたこと。したがって、主人公はましろを助けるために1年経ったらタイムリープしなければならず、このサイクルを無限に繰り返すことになる(このあたりはゲームの図を用いた説明がわかりやすい)。単一世界でタイムリープを考えた場合、未来は同じ世界線の過去に影響を及ぼすことになるから、このようなことになってしまう。

 ここから先はまだしっくりきてない部分。この無限ループでは零一は助けるのを諦めるだろう。だから、単一世界ではましろは必ず事故に遭うハズ……。零一がクソしぶとくて決して諦めることがなかったらどうなの?って思ってしまう。まあでも、どちらかというと、無限回繰り返すことになるのだから、どこかのタイミングで1回でも諦めることがあってもおかしくないよね、という話なのかもしれない。それなら、わからんでもない。いずれにせよ諦めた場合、それ以降はタイムリープが起きないからましろが事故に遭った時間軸で決定されるという話。これは現状況と矛盾している。

 そこで登場するのが多世界解釈。零一が新たにたどり着く先の世界は元の世界に似ているだけの別世界で、零一がいない以外は全て同じとするという仮定。多世界解釈ならタイムリープした零一がたどり着くのは別の時間軸であり、これならましろを助けた後、再びタイムリープしなければならないなんてことはない(元の時間軸のましろを助けることはできないけれど)。多世界解釈はよく似た別の世界に移動しているだけだから、正確に言うと時間旅行は起こっていないという話。ちなみにここでましろがちょっとロマンチックな話をしていた。多世界解釈だと愛する人タイムリープした場合、もう2度とその人とは会えない可能性が高いのだ。別の世界に行ってしまうからね。仮に自分と愛する人が共にタイムリープできたとしても、同じ世界線に跳ぶとは限らないからね。

 しかし、ここで衝撃の展開が起こる。なんと、ましろも零一も未来で起こった出来事を(デジャヴや未来の意識から影響を受けている状態などではなく)確実な記憶として保有している状態になったのだ。これは多世界解釈だと矛盾する。この時間軸の未来のことを体験していないのだから、ましろがそれを記憶として保有しているのはおかしい。現在のましろは事故に遭った世界線ましろとは別人であるから、現在のましろ(最初から事故に遭っていない)が事故に遭った未来で三羽や久遠たちと遊んだ記憶を保有することはない。

 そこでさらに単一世界論に立ちかえる。これだとタイムパラドックスが起こってしまうが、それを自然が解消したとする。単一世界論だとさっき述べたように、ましろは必ず事故に遭う運命となる。現状、ましろが事故に遭っていないということは元々ましろが事故に遭うなんて時間軸がなかったということになるが、それだと零一はどこで事故のことを聞いたんだという矛盾が残る。「ありえたかもしれない未来の出来事」を零一たちに記憶として与えたとするのだ。ちなみにこのあたり、よくわかんなくなったからもう1度プレイし直します……。

 そしてもう1つ。ましろ√のタイムリープは結局どのようにして行われたのか。ウイルスやシンカーはタイムリープの条件ではない(ウイルスが絶滅した世界線やシンカーがが死んだ世界線でもタイムリープは起きたから)。と思いきや、久遠√でやったようにあのときシンカーがサードからセカンドにログインしていた可能性があるから、シンカーがタイムリープの条件ではないとは言い切れないのだ。

 

○ウイルスについて

 いよいよウイルスの詳細がわかってきた。ウイルスはユグドラシルに進行することでアペイリアネットワークの中枢を支配しようとしている。

 

○謎

謎⑯02ルームはどういう存在?

 ユグドラシルにある部屋だということがわかった。だが、なぜタイムリープの途中でユグドラシルの部屋に移動することになるの?セカンドに再現されたアペイリアシステムで零一はアペイリアのオーナーだから?いつかの時間軸でアペイリアが用意してくれた?

 

○名言

「なにかを捨てる覚悟をしなければ、冷静な判断力を失う。見えるものも見えなくなるぞ」byシンカー

 

「思い出せトキメキ、初体験ドキドキ、気持ち良さイキイキ」by零一

 

「だから、ぼくのことは覚えてなくていい……」

「大丈夫だから。記憶は忘れるけど、センパイを好きになった気持ちは、絶対に忘れないはずだから……」

「それだけでぼくは生きていける」

「たとえ時間が巻き戻ったって、ぼくがセンパイとジェットコースターに乗ったことは変わらなくて」

「ぼくがセンパイを好きになったことも、センパイがぼくを好きになってくれたことも」

「なにも変わらないから」byましろ

ココ、けっこう感動シーンデスヨ☆彡