【アニメの感想】金田一少年の事件簿~天草財宝伝説殺人事件~

【アニメの紹介】

 はい、今回も金田一少年の事件簿です。アニメの95話~99話にあたります。おそらくこれで5回目だと思います。さすがにもう事細かに紹介しなくても良さそう、ということでさっそく本編へ。

以下、重要なネタバレを含む。

 

 

 

 

 

 

 

 

【内容】

いつも通り、事件の解き方を考えてから、感想へ。

【事件の解き方】

【論理的思考によるもの】

 今回の事件は難しいと思う。トリックわかるのと犯人がわかるのが同時だと思う。言い方を変えれば、トリックがわからない限り、犯人を論理的に断定することは難しいと思う。第1の絹代殺し、第3の赤門殺し、第4の葉月殺しに関しては絞り込みようがない気がする。したがって、第2の藤子殺しで絞り込みを行うことにする(とはいえ、これが難しいのだが)。ほかの殺人ではトリックらしきものは使われてないしね。

 地図を見たときに明らかに怪しい道が1本あるなとは思う。なんか行き止まりになってるけど、奥の道にギリギリまで近づいているから、これを何とか利用できないかなーと考えるのだが。ちなみに、私は初見のときはこのトリックわかりませんでした。とりあえず現状の整理から。

〇事情聴取の際の発言から整理したもの

表1

 

〇ホテルのチェックアウト表

表2

 ホテルのチェックアウト表から見ると、赤門と葉月が容疑者候補となるが、その2人が死んでしまい、迷宮入りしそうになる。ところが、よくよく照らし合わせると、赤門と葉月の出発時刻が、表1と表2で若干異なるのがわかる。とはいえ、自分だったら6時24分に出発したとしても「6時30分に出た」と答えてしまいそう。といった感じで気にしなくてよいことと流してしまいそうではあるが、これがミステリー漫画であることを考えたら気にしないといけないのだと思う。ましてや、赤門はかなり時間に厳しいということだから、正確に答えそうな気はする。それに他の人物たちは表1と表2でほぼ一致しているのに、この2人だけ5分違いが生じているのは気になるところではある。こういったことから、時計に細工をすることで何らかの隙を生じさせたのだろう、ということまではつかめるが、このあたりが限界だと思う。地図の工作の方のトリックに関しては思いつくことはできても、時計の細工と組み合わせるのは難しそう。しかも、どれくらい時間がかかるかわからないし。

 

〇実際に起きていたこと(集合場所まで20分かかるから、普通の人は6:40に出るという前提がある)

赤門の腕時計を5分進める。+赤門はもともと10分早く着く癖がある。→赤門は6:25に出発。

赤峰の時計を10分進める→赤峰は6:30に出発。

葉月の腕時計を5分進める→葉月は6:35に出発。

これにより、赤門、赤峰、葉月が5分おきにコテージを出発するようになった。とりあえず赤門と葉月に疑いの目が向くようにはなるよね。後は間違った道を進んでいる間に他の人たちが通過し、引き返したところを和田がザクっとやった感じ。赤門の習性を知っているから、できたことではあるね。

 

【直感によるもの】

〇赤門…被害者になることはあるかもしれないが、犯人ではない顔。

〇赤峰…犯人を証拠づけるようなものを目撃して殺されそうなタイプ。

〇和田…気の弱そうなやつは最後豹変する可能性アリ。樹の同業者が犯人という前例アリ。

〇中田…過去に犯罪してそう。死にそう。

〇葉月…樹と訳アリな様子。犯人の可能性アリ。

〇天堂四郎…ミスリードくさすぎる。

美浦エミリ…不動高校の関係者は犯人の可能性アリ。

〇矢木沢…裏で別の犯罪をしてそう。怪盗紳士が変装してそう。

ざっとこんな感じ。和田or葉月orエミリといった感じか。

【感想】

 今回、ちょっとややこしく感じるけれど、それは金田一の仕掛けたトラップのせいもあると思う。時計を細工するという犯人のやり方をまねるというのは面白いけれど、頭が混乱しそうになった(頭の回転が遅い私だからかもしれない)。

和田がトラップを仕掛けた赤門・赤峰・葉月の部屋の時計を15分進めておいて、なおかつ和田の腕時計も15分進めておく(つまり和田がずらして分も含めて赤門たちのコテージの時計は20分進んでいる状態)

→和田は3つの部屋の時計を自分の腕時計に合わせて5分戻す(これにより15分進んでいる状態)(両方15分進められているため金田一のトラップに気づけない!)

→次の日、みんなで集まるも自分とコテージの時計が15分進んだ状態になっている。

したがって、金田一が推理を述べているのは、赤門・赤峰・葉月の誰かの部屋のコテージというわけだね(当たり前だけれど)。

 美浦エミリの初登場回。なかなかかわいいですよね。みなさんは美雪派ですか?エミリ派ですか?個人的にはエミリ派かもしれない。ダウジングの名手という謎の属性が面白い。金属探知機以上ってやばすぎやろ。美浦エミリが十字架のアクセサリつけてるのミスリードだよね。ベトナム戦争では地雷を避けるために使っていたって本当?武蔵村山市では水道局が地中の水道管を探すのにダウジングロットを使っていたって本当?16世紀のドイツではダウジングの国家資格があったって本当?

 いつきさん登場回は面白い回多いよね。ジェイソンのときや見えざる敵のときもそうだけれど、神回が多いから好き。

 天草四郎の話、学校の社会の授業で習った気がするけれど、もう全然覚えてないや。

 赤峰藤子の名前はやはり、ルパン3世峰不二子から来ているのかな。探すときに藤子ちゃーんって言うの面白い。

 船に乗り始めたあたりで和田が急に関西弁になるの面白い。

 天堂四郎見ても「天草四郎……!」とはならんやろ。

 まりあ観音や正覚寺って本当にあるの?

 タバコ吸い多いの、時代感じる。

 ダウジング見て掘り出そうとしてるとき、和田守男が怯えてるの伏線だよね。

 白髪鬼。鬼太郎にも出てきたよね。って書こうとしたけれど、調べてみたら、鬼太郎に出てきていたのは「白鬼髪」でちょっと違っていたみたい(ちなみに黒鬼髪というのも登場する)。

 こんなに殺人怒っているのに、それでも宝を探し続けるのすごい。ここまですばやく立て続けに殺人が起こるの、金田一でも珍しいよね。みんな真顔でダウジングしてるの面白すぎだろ。

 フミちゃんかわいい。電話越しで白髪鬼に怖がっているフミちゃん可愛い。

 今回の事件で1番心に傷を負ったのはいつきさんだと思う。愛する人と信頼する人を同時に失うことになったのだから。金田一少年の殺人思い出すよね。いつき悔しいやろなア。

 和田、箸持つ位置、下過ぎない?

 天堂四郎、ずっと天草に住んでるんじゃないのか。さすがに噂が広まったのかいつかわかるやろ。そんなもんだよね。ですむのか?

 やっぱり名前の法則性気にしておくべきだね。

 何よりもこの事件で1番好きなのは和田が追い詰められるシーンが好き。なぜなら、和田は徹底的にあがくから。往生際が悪いという言葉がぴったりなくらいあがく。もちろん、怪盗紳士の殺人のときみたいに潔いのも良いけれど、やはりこういうふうにあがくのがぼくは好きだ。和田の気迫で一を含む他の人たちがちょっと引いてるのも良い感じ。金田一が和田を追い詰めているときのいつきさんの表情にも注目してほしい。かなり苦しそうなのがよくわかる(たばこを吸ったり、落ち着きが無かったり)。(やっていることは最悪だが)子供のためと決めたら迷いなく行動していく決断力と行動力がすごいと思う。

 

【名セリフ】

金銀財宝には人を惑わす魔力があるんですよ(96話天堂孝之助)

そうか、ってなにがそういうことなんですか金田一さん(98話 天堂四郎)

金なんてものは元々あると思ってるから、もっと欲しくなるんだ。(98話 金田一一

【まとめ】

 実は、この記事書き始めたの5月3日なんですが、途中まで書いたは良いものの、いろいろと忙しくて先送りにしてしまっていました。確か、先に墓場島殺人事件の記事を公開したと思います。あれが本当は5回目の金田一の記事になる予定だったのですが。

 最近は少女革命ウテナヨルムンガンド魔法少女マジカルデストロイヤーズなどを見ています。これらの感想も書きたいと思っています。

 ゲームとしては仄暗き時の果てよりは終了しました。記事も下書き段階です。ただ、考察しようと思ったらクトゥルフ神話の知識が必要であり、まずその勉強をしないといけないので執筆が遅れているという感じです。新たに、「ボクの××は寮生たちの特権です」と「SuGirlyWish」を始めました。これらの感想記事も書く予定です。