長月キョウカのあしあと

つれづれなるままに

【ゲームの感想】夏空のペルセウス ~菱田あやめ編~

 

【ゲームの紹介】

 こんにちは。今回から新シリーズです。今回プレイしたゲームは「夏空のペルセウス(制作:minori)」です。今までminoriについてはあまり知らなかったのですが、ソフトラインナップを見てみると、けっこう有名なものが多かったです。ホームページを確認したところ、残念ながら制作活動終了しているようですが、これまで発売されたものに関してはまだまだ遊べるようなので、夏空のペルセウス以外にも手を出してみたいと思ってイマス。夏空のペルセウスか12月のイヴのどちらを買うか迷っていたのですが、他の作品を購入したときに、バスケットに入れたままにしてあるのを忘れて夏空のペルセウスを購入してしまったので、夏空のペルセウスからすることにしました(発売順的にも季節的にも、夏空のペルセウスから購入することにどうせなってはいただろうが)。調べてみたところ、ラジオをやっていたらしくYouTubeにそのアーカイブがあるので、見てみようと思います(実際、今、第1回を聴きながらこの記事を書いてイマス)。

 今回は菱田あやめ√をクリアしたので、その感想を書いていこうと思います。実は恋√を1番最初にプレイしたのですが、プレイ当時、かなり体調が悪く記憶が確かでない部分が多いので、もう1度プレイし直そうと思ってイマス。ですから、恋√→あやめ√というプレイ順序ではありますが、感想記事はあやめ√からになります。共通√の感想も含みます。

 ちょっとしたあらすじ紹介。主人公とその妹は「他人の痛みを自分に移す」という特殊な能力を持っていた。しかし、その能力ゆえにまともな人生を送れず、住む場所を転々としていた。そんな2人は天領村という田舎にたどり着き、3人の少女と出会う。主人公、妹、3人の少女による愛と痛みの物語……。

以下、重大なネタバレを含む(「重要なネタバレ」より「重大なネタバレ」の方が適切な気がしたから変えた)

 

 

 

 

 

 

 

 

【感想】

 まず初めに驚いたのがアニメーション。そう、アニメみたに動きのある部分が多くて驚いた。ひまわり畑を歩くシーンなんかは、背景も動くし、ヒロインの体も動くいていたし、本格的だった(ひまわり畑のシーンの度につぐのひを思い出す)。ヒロインたちがしゃべるとき、アニメ見たいの口がパクパクするの。普通の美少女ゲだと立ち絵が変化していくだけ(それでも進歩していると言えるし、最近のものは立ち絵の数が多く表情も豊かだが)のものが多く、それに慣れているので、こんなアニメみたいなことがあるのかと、驚いたΣ(・□・;)。動きがあるおかげで、没入感が高かったのは良かったと思う。

 没入感の高さに関しては、「夏」・「田舎」という舞台設定もあると思う(美少女ゲあるあるの設定)。というか美少女ゲだけでなく、夏・田舎っていうキーワードが並んでいると、心惹かれるよね(自分が実際、田舎に住んでいたからというのもあるかもしれないが)。この夏は帰省することはなかったが、天領村、キタカミの里の2つでその気分を味わうことができた。夏の田舎は童心に帰れるからこんなにも心惹かれると思っているのだが、じゃあ幼少期を都会で過ごした場合はどういう気持ちになるんだろうか、と気になる。坂を上った先に出てきた木造校舎を見たときは、暗殺教室を思い出しちゃった。

 ヒロインは4人とも可愛かった(巨乳しかいなかったが)。個人的には黒髪ロングが好きなので、恋が特に好きになった。動きがなかったとしても、どのキャラもかなり可愛いと思う。それぞれのキャラの魅力について1人ずつ書きたいところではあるが、それはそれぞれの感想記事にまわすことにする。正直なところ、めちゃめちゃあやめが好きというわけではなかったのだが、主人公も評していたように表情は豊かだった。恋√の結末が手放しで喜べるようなものではなかったから、なんかサクッとかる~い感じでプレイできそうだと思い、あやめ√に突入したが、全然そんなことはなかった。

 分岐の選択肢で図書室を選んだとき、主人公が「消去法で~」みたいなことを話していたが、自分も同じような気持ちでこの√を選択した。積極的な理由ではないのが、後ろめたくはあった。が、まあ全然かる~い境遇じゃなかった……(まあ両親を交通事故でなくしているという話だから、かる~いであっては困りはするのだが)。とはいえ、交通事故のシーン、苦しいよお。もちろん私は森羅や恋と違って人の痛みが流れ込んでくるようなことはないが、想像するだけでも心が苦しくなってしまった。しかも、事故直後には両親が2人とも生きていたというのが余計辛いよね(サヴァイヴァーズギルトってやつ?)。金田一の雪夜叉伝説殺人事件を思い出した(あっちの方が胸糞かもしれないが)。図書室で居眠りしてるのは、「単純にそういうキャラだから」で流してたけれど、きちんと理由あった(そりゃそうだ)。

 森羅の治療が上手くいきすぎて問題になるというシナリオは少し意外だった。主人公には精神的な痛みを移す力がないから、変に手を出して失敗してという流れかと思っていたが、そうでもなかった。変調をきたした後、周りとの差を感じ感情を殺してうというのは、もともと「百面相のよう」に表情がコロコロ変わっていたというのもあって、悲しかった。

謎①恋の方が能力が強いけれど、それには理由があるのか?
 あやめ√のテーマは「痛みと恐れ」といったところか。能力とその使われ方のせいで、主人公は痛みのことを嫌っていただろうが、「誰もが遠ざけたいと願う”痛み”と、それが生み出す”恐れ”の価値を知ることができた。」、「痛みがあるからこそ、俺はかろうじて恋を守り、自分を見失わずにいられた。」と述べるほどに成長した。「痛み」、「恐れ」が必要だというのは同感。反射の意味で必要(ストーブに手を触れてしまいアチチと手を引っ込める)なのはもちろんのこと、本√のように人生を生きていく、まともな生活を送っていくという意味でも必要だと思う。痛みを感じるからこそ他人を理解できるし、恐れがあるから道を踏み外しにくくなる。最近、ニュースで良く問題になる「無敵の人」っていうのは、恐怖心が消えてしまっている人のことだだと思うから、あやめも下手をすると無敵状態になってしまっていたかもしれない。実際、自分は来年から大阪に飛ばされるから、今のつながりはどうなってしまってもいいと考え、言動に制限がかからなくなっている。よくよく考えたら、あやめと同じような状態になってしまっているのだなあと、少し反省した(戻ることはないだろうけれど)。

 さて、しばらく感想というよりただの持論を述べているだけになってしまっていたから、本題に戻す。本√でおそらく1番盛り上がるであろうシーンは、村から出ようとするあやめに恋が包丁を突き付けるシーン。ものすごく臨場感があってDO☆KI☆DO☆KI☆だった。恋には申し訳ないが、包丁を持った恋ってなんだか解釈一致だった(合う合う!ピッタリ!)。ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCDを思い出した(恋をヤンデレという一言で片づけるのは問題アリかもしれないが)。このシーンの迫力は本当にすごかった。恋なら本当にあやめを刺す🦆と思ったし、それをかばって主人公が死んでしまい、それであやめに恐怖心が戻るなんて展開になってしまうかもしれないと感じるほどだった。自分が死ぬことで大切な人につらい思いをさせるor大切な人に死なれ自分が辛い思いをするという状況になり、恐怖心を取り戻せたという感じだった、思った以上にショック療法だった。そりゃ、交通事故並みの衝撃が必要だと思っていたから、ある程度、荒療治にはなると思っていたが、想像以上だった。また、この役回りはやはり恋でないとできなかったね。しかし、このやり方が成功するためにはあやめにとって主人公が大切な人になっていないといけなかったわけだけれど、主人公はきちんと自覚していたのかな。恋√と違って、本√の結末は手放しで喜べる(言い過ぎかもしれないが)ようなものになっていたから、かなりHappy End?一連のやりとりの後の

「…ああ、怖かった」

というあやめのセリフには重みがあったよね。やはり人間として大切な感情が戻ってきたことで、プレイしているこちらもホッとした。あやめ√を終え、わりと夏空のペルセウスのことが好きになったので、残りの√も楽しんでいきたい。

謎②夏空のペルセウスというタイトルの意味

 

〇名セリフ

「だから星に興味があるのか?」by遠野森羅

力のせいもあるだろうが、他人とのコミュニケーションに独特な部分がある主人公によるセリフ。主人公と透香の会話は面白いものが多いので、透香√が楽しみ。

 

「他人の評価って、自分を棚上げにしないとできないものでしょ?」by恋

これ、いろんなところで使っていこう。

 

「今日が楽しければ楽しいほど、明日がもっと待ち遠しくなるだろう。」by森羅

能力のせいで、主人公は心の底から楽しいと思えるような日々は過ごしてこなかっただろうから、かなり重みを感じますね。この最後のシーン、綺麗で好き。

 

「貝は黙ってなさい」by恋

透香と恋のやりとりも面白いものが多いですよネ☆これもいろんな場面で使える🦆。

 

「痛みがあるから、生きていることがわかる。恐れがあるから、どうにか生きていける。」by森羅

本√を通して、主人公がたどり着いた結論。痛みや恐れと向き合っていきたいものね。

 

【雑談】

 今、Amazon Primeシンフォギアが配信されているから、久しぶりに見返したい。ライザのアトリエとあやかしトライアングルも見切ってしまいたい。

 次は、翠√をやろうかな。パッケージの絵を見る感じだと、透香が主役っぽいけれどそれで合ってるのかな?10月からは、このブログも精力的に動かしていきたいと思う。