【ゲームの感想】喫茶ステラと死神の蝶 ~明月栞那編~

【ゲームの紹介】

 さて、喫茶ステラと死神の蝶をやってまいりましたが、それも今回で最後となります(といいつつ、全体の感想記事も書くんですけれど)。YUZUSOFTのゲームです。希√→涼音√→ナツメ√→愛衣√とやってきていて、今回は明月栞那√の感想です。ゲームの紹介からは話がそれますが、このところ喫茶ステラと死神の蝶の感想記事ばかり書いていたせいか、変換予測が奇妙なことになってしまいました。

奇妙な予測変換

 

【感想】

 栞那√の感想を一言で表すなら「幸せすぎてお腹いっぱい」です。他の√も素敵でしたが、なんというかこの√は充足感が大きかったです。①一度、今生の別れを経験した後、再開すること②同棲生活を送ることなどが理由ではないかと考えます。なんならエピローグでは子どもまで生まれてますからね(私は結婚願望がないからいいものの、結婚願望があるけれど結婚できてない人からしたらむしろダメージになるのでは?というくらい幸せな家庭が描かれていた)。というか、子どもが生まれるところまで描かれるシナリオをやったのは久しぶり🦆。最近(といっても半年以上前?)やったのでいうと「この恋、青春により」かなあ。まあ、栞那は元々学生じゃなかったから、違和感少なく描きやすかったというのもあるかもしれない。ただ、子どものデザインまできっちりと用意されているのには驚いた。たかだか30本くらいしか美少女ゲをやったことがないので、統計的な意見を述べることは出来ませんが、珍しいと感じました。だいたい子どもが生まれているのが描かれるのはエピローグで、走り回っている子どもをヒロインが「こらこらー、はしゃぎすぎないようにねー。」って止めてる(子どものデザインは用意されていない)みたいなイメージが強いので、意外でした(単純に経験不足かもしれない)。というか、栞那に似て充優もかなり可愛かったですね。主人公の顔は作中であまり登場してないので(ナツメとのファーストキスシーンではある程度見えていたが)、主人公に顔が似ているかはわかりません。充優は喫茶ステラのメンバー全員から、面倒を見てもらえるのだろうなあと思うと、ほっこりしますね。

 では、具体的なシーンの感想に入っていきましょう。スマホを購入するシーンの曲名は「おんりいゆう」となっていますが、これは「すまほ」などの最新機器を知らない栞那に合わせた感じでしょうか(と言いつつ、普通に他のキャラの√のなんでもないところで使われていたらごめんなさい)。LIMEの送信取り消しが話題になっていましたが、LINEに送信取り消しが実装されたとき(6年くらい前?)のことが懐かしくなりました(忘れている人も多いが、昔は送信取り消しの機能はなかった)。LINEの送信取り消しが実装される前、知り合いの女の子に美少女ゲのリンクをご送信してしまい、そこからしばらくからかわれたのを思い出しました(ある意味、青春)。LIMEの友達登録はQRコード?を用いて行うようですね(これもやはりLINEと同じ)。ふるふるで友達登録とか出してくれても面白かったんですけれど。と、老害の話はここまで。この後、みんなで焼肉を食べに行くことになるわけですけれど、集合率良すぎて笑っちゃいました(なんでこんなすぐ全員集合できんねん>_<)。待ち合わせをしていたかのように、ぞくぞくと湧いて出てきたときは笑っちゃいました。

 ここで1つ、栞那√の好きな点を挙げますが、スマホでのメッセージのやりとりが頻繁に出てきている点です。これは完全に個人の好みです。もちろん、他の√でもメッセージのやりとりは出てきていますが、栞那√は特に多かった気がシマス。付き合う前にお互いがドキドキしながらメッセージのやりとりをし合うシーンってのが好きなんですよね(もどかしくてむぎゅーってなる)。自分自身がそういう経験をしたことがあるので、メッセージでドキドキする気持ちはわかります。意味のないやりとりだけれど、それでもメッセージを送るのをやめられなくて、着信音が鳴るたびに好きな子からのメッセージじゃないかと携帯を開く……、幸せな経験ですよね。

 本題には関係ないですが、「メンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシ」出ましたね。綾地さんのことを思い出して、ほっこりしました。ちなみに、綾知さんの話は後でもう一度、出します。

 エピローグでは、充優のために来てくれるミカドのことが描かれていました。個人的にはこれからも喫茶ステラの面々とミカドが仲良くしてくれるとうれしいなあと思っていたので、まだ関係があると知りうれしくなりました(栞那が死神業務をやめたときにミカドとはお別れをしているかもしれないと思っていた)。充優に会うため、というのもありますが、主人公、そして特に栞那に会うために来てくれているのではないかと個人的には考えています。ケット・シーの時間感覚では大した時間ではないのかもしれませんが、栞那とは長くパートナー(この表現は栞那に「私のパートナーは昂晴さんだけです!」と怒られてしまうかもしれないが)としてやってきたので、気になるのではないかと思います(親が子の成長を見守る気持ちに似ている?)。また(栞那√に限らずですが)主人公も物語において大きな役割を果たしたので、ミカドとしてもその成長を見守りたくなるのだと思います。でも、ミカドのことだからいつかそっとみんなの前から消えそうですよね(新たに面倒をみないといけなくなった死神がいるーとかいって)。そうじゃないとおそらくケット・シーの方が長生きでしょうから、いつまでも喫茶ステラの面々といられるわけではないですからね。

 さて、細かい感想はこんなものにしておきここからは「栞那の魅力」、「栞那√のシナリオについて」の2点に絞って書いていきます(じゃないと、今回はかなり長くなりそうな気がするから)。

 まず、「栞那の魅力」について。母性を感じるところです(大真面目に何を言ってんだって感じですが)。出会った経緯的に母性を感じるのは仕方がないことなのではないかと思います。栞那はなんとかして主人公の魂を救いたくて、長い間見守ってきているわけですから、栞那は主人公に対して庇護欲のようなものを抱いていると思います。それに対して主人公は(夢でこれまで栞那がしてきてくれたことを知っていますから)、栞那へ母性を感じるようになるというのは自然な気がシマス。また、単純に自分より年上だからというのもあるでしょう。喫茶ステラの女性メンバーで主人公より年上であるのは栞那と涼音だけで、涼音は母というより姉の雰囲気が強いですから、母性を感じるのは栞那になるでしょう。それを表すかのように胸もかなり大きかったですね。このように母性を感じる一方で、からかいがいのあるという一面も魅力だと思います。男子はいつの時代も好きな女の子に意地悪をしたくなる生き物ですから、主人公と同じように栞那にちょっかいをかけたくなると思います。最新機器に疎かったり、自分が関係する下ネタとなると全然耐性が無かったり……。ただ、自分がちょっかいをかけるのは良いのですが、他人がそうしてちょっかいをかけてるのを見るのは「子どもだなー、恥ずかしいなー」と思ってしまう(主人公を見ていてそう思った)。やはり、物語に没入することが大切ですね。そして、ツインテールの栞那は可愛い。

 次に、「栞那√のシナリオについて」。これまで幾度か記事で書いてきた謎「栞那の主人公に対する異常な信頼の高さ」が解決されましたね。母アスミと何か関わりがあるのかと予想していましたが、それ以上に関りがありましたね。今生だけでなく、そのずっと以前から(前前前世ってやつ?)主人公のがんばりを見続けてきてたのなら、そりゃ信用できるわ。また、もう1つの謎「主人公が世界を改変するほどの力を持つようになったのはなぜか」も解決されましたね。「幸せになりたい」という同じ思いを抱いて転生し続けた結果、力が強くなってしまったという少し悲しい理由でした(それだけ報われない人生を歩んできたということだろうから)。ミカドも言っていましたが、普通なら耐えられず魂が零れ落ちてしまうはずだが、諦めずにがんばり続けた主人公の魂も強いものだと思います。また、これは謎として考えてなかったことですが、「初めてナツメの下着姿を見た際、主人公はなぜ休憩室で目覚めたのか」という伏線も回収されました。今、思い返してみるともう1つ疑問に感じておくべきことがありました。「栞那はなぜ昂晴を死神の鎌で切ったのか」。当時は、取り込んでいた蝶を切り離すためかと尋ねられて「大体そんな感じですかね」とあっさり流していましたが(そしてそれに私もあっさりしすぎだとは思いつつ納得してしまっていましたが)、この話は愛衣√をやるとおかしいと気付くはずです。愛衣が虫喰みの瞳で取り込んでしまった蝶を死神の鎌で切り取ればいいじゃないかという話が出ましたが、愛衣の魂を傷つける恐れがあると拒まれました。そのときに疑問に持っておくべきでした、では、なぜ主人公を切ったのか?と。でも、まさにそれ(魂を傷つける≒力を削ぎ落す)が理由でしたね。これはうっかりしてしまっていました。こうしてみると、わりと細かく設定がなされていて、伏線回収も綺麗にされているという点で、喫茶ステラと死神の蝶のシナリオはよくできているなあと感心してしまいました。大した理由もなく、希→涼音→ナツメ→愛衣→栞那の順でやりましたが、この進め方が1番良い気がしてきました。

 シナリオについてもう少しお話を。本編ほど幸せにはなれないかもしれませんが、こういう√もあったのかなというのを書いておきます。観覧車で消えてしまうシーンを最後に持ってくるというふうにしてシナリオを組み立てるというものです。感動して良い感じの雰囲気で終われはするなあと思います。が、本編ほどは主人公が幸せになることはできないと思うので、採用されることはないと思います。まるで今生の別れかのように別れたはずのキャラクターとすぐに再会できてしまうというのは、肩透かしをくらったような気分になるかもしれませんが、主人公の設定のことを考えると本編のシナリオが1番良いと思います。世界を改変する力を手に入れるほど、「幸せになりたい」という思いが増大しているわけですから、それ相応の幸せな未来が待ってないといけません。実際、本編ではエピローグで「人生の幸せ絶頂期を更新中」といったことが書かれてありましたから、そのシナリオが正解なんだと思います。そもそもの話として、これは設定どうこうを抜きにして、YUZUSOFTは「徹底的に最後までハッピーエンド描く(もちろん良い意味デスヨ)」という気質があると思います。ぼんやりとさせて終わるくらいなら、徹底的に最後まで描いてハッピーエンドにしてやろう!という雰囲気があります(と言っていますがこの人、YUZUSOFTを3作品しかやったことがないのである)。綾地さんの√もそうだったなあと思いました。転生(タイムリープという方が正しい?)するシーンで終わってもおかしくないところを、別の世界線で再び主人公と幸せになるまでを描くということをしていましたからね。でも、そういうのも好きです。もちろん、ぼんやりさせるのも好きですが、それだとプレイヤー側としては不安(というかドキドキ?)が残るわけですからね(もちろん、それはそれで良いのですが)。ところが、徹底的に最後まで描いてくれれば、プレイヤー側としても満足して終わることができます。

 さて(まだしゃべるんかい!という感じですが)、これは完全に個人的な好みなのですが、栞那√のような設定、好きなんですよね。時間・空間を超えて想いが伝わるというやつ。幸せになるために決して諦めることなく転生を繰り返した主人公、そしてそれを裏側でずっと応援し続けてきた栞那、最後のチャンスとなった今生で幸せになるために結ばれた主人公と栞那、

「だから……、昂晴さんには、私が教えてあげます」

「人を愛すること、愛した人と家族になること。そして、家族を増やすこと。子供を愛すること。家族と一緒に生きていくこと」

「その全部、嬉しさや楽しさに溢れた幸せを私が教えてあげます」

こりゃ、感動するよ。美少女ゲをやっていて久しぶりにウルウルしてしまいました(´;ω;`)ウゥゥ主人公が、栞那のオムライスにどこか懐かしさを覚えるというのも良いですネ。

 長くなりすぎたのでこのあたりで終わりにしようと思います。喫茶ステラと死神の蝶全体に関する感想としてはまた別の記事にします。

 

【雑談】

 今後の予定ですが、

夏空のペルセウスの感想

②アニメの感想(いろいろ考えてる)

③映画の感想(見たいやつがある)

最果てのイマ考察

⑤SuGirly Wish感想

などなどやるべきことが山積みなので、フルスロットルで動いていきたいと思います。

それにしても良いゲームだった!