【ゲームの感想】家族計画 #4

【ゲームの紹介】

 4回目となりました家族計画です。もう4回目なので詳しく紹介することはないですが、かなり面白いです。今のところ微妙な√がなく(真純があまり好きではないというのがあるけれど)、どんどん面白くなってきているので毎日が楽しみです。今回は春花√をクリアしたのでその感想を書いていきます。

以下、重大なネタバレを含む……。

 

 

 

 

 

 

 

【ゲームの感想】

 正直、泣きそうになりました。年々涙もろくなっているとはいえ、人間の機微を察する能力がなさすぎるので普段はウルウルすることがないのですが(残念な感性)、そんな自分でもウルウルしてしまいました。普段は辛いことがあってもケロッとしていて人一倍強そうに見える春花だったが、実は他の子と変わらないくらいまだまだ子どもだった。茉莉√で春花が夜になると泣くという話を聞いていたが、実際、「媽媽」と予備ながら泣いているシーンを見ると、「俺が幸せにせなあかんな……!」という気分になった。言われるまで忘れていたけれど、倒壊したアパートに写真だけは取りに行こうとしていたもんね。本人は口では言わないけれど、やはり心のどこかで母親と触れ合いを求めていたんだね。そんな春花の気持ちを知ってから、春花の境遇を想うと同情してウルウルしてしまうのだ。春花が母親を遠くから見るだけで声をかけようとしなかった時点で、春花は幸せな家庭を壊すことを遠慮している=春花と母親の関係は望まれたようなものではなかったということがわかっていたけれど……。春花の性格上、他人の幸せを壊すことは望まないから、決して実母と触れ合うことができない。これがあまりにも悲しい。按摩のシーンもウルウル( ノД`)シクシク…。由利が泣いてくれたのもうれしかった。決して真実を打ち明けて触れ合うことはできないけれど、DNAに刻まれた血縁関係が共鳴を起こしたのだ!この場面では主人公と同じように私も「言っちゃえ!全部ばらしちゃえ!」って画面の前で思ってた。

 さて、この√のもう1つのポイントは劉さんだった。他の√では裏で何かをやっていることはわかっていたが、具体的に何をやってるかはわかってなかった。楓から全てが明らかになったとしても兄と友人でいてください、的な事を言われたり、茉莉√ではアパートにやってきたときに直接謝られたりしたけれど、どんな悪いことをしているかはわかってなかった。台湾マフィアをあぶり出すために司を利用していたということで、司を騙して搾取しようとしていたわけではないから、完全に悪だとは言い切れない。が、自分たちの目的のために司を騙して利用したというのは事実であり、「利用したら、家族ではありません!」(楓の言葉)という意見になる。実際、司たちはかなり危険な目に遭っているから怒って当然だ。言ってみれば、劉さんは司の先輩だよね。社会のはぐれ者たちが理不尽な世の中を生きていくために家族という塊をつくった。そうして生きてきたけれど、他者に潰されないようにしないといけないという思いが強すぎて、大切なことを忘れてしまったのかもしれない。そして、楓はそんな兄が司と触れ合うことで元に戻ってくれることを期待していたの🦆。高屋敷家再建に出資してくれていた家属貿易公司ってきっと劉さんだよね。どこかで和解してほしいなと思う。

 そしてこの√でもう1人重要だったのが、準。後半の展開は準がいなかったらいろいろと大変だったかもね。それが重要だったと言いたいわけではなくて、準の成長が見えたのが重要だったと言いたい。茉莉√では謝ってきたとはいえお金を要求していた順だけれど、本√では「家族のために折る骨は、手間なんかじゃない」と言えていた。準の口からこんな言葉が出てくるんだ……!と感動した。

 この√はおそらくメイン√として設定されたためか、いろんな人物の大切な一面が見られた気がする。青葉が明確に(といっても直接的ではないが)司に好意を示しているシーンがいくつかあって微笑ましかった。「下僕になれたのに」とか「家を掃除しておくわ」とかね。伊佐坂も良いことを言っていた気がするのだが、何て言っていたか忘れてしまった。っていうか、音声は初公開だよね。他にも春花の夜泣きのシーンの真純の冷たい視線とかね。自分のところからすぐに司のところに抱き着きに行った春花に対する失望、自分は司ほどは頼りにされていないという落胆、自分よりも春花の方が司の近いところにいるという嫉妬などが含まれていたんだろうか。冒頭にも書いたように、私は人間の機微を理解するのが苦手だから、こういうとき悔しい。春花が「マツリ…ごめんね」っていうのも良いよね。やはり春花は抜けているように見えて他人の感情をよく察することができている。

 ちなみにパッパラパーなことを「アーパー」と言うらしいが、知ってた?テキストに出てきたけれど、何のことか全然わかんなかったから調べた。さすがにジェネレーションギャップ……。

 さて、次は宣告通り準√をやり直そうと思う。というか、調べてみたらどうやら自分が入っていたのは準√ではなかったっぽい。CG一覧を見てみたら準のところが2つほど埋まってなかったし、真の準√には入れてなかったのかも。準√はかなり評価が高いようなので、楽しみ。

 

〇名言

「夏の世の、いろはにほへと、ちりぬるを」

「古池や、人のとびこむ、水の音」by春花

こういう春花のギャグが面白いから、飽きずに楽しめる。

 

「おあいそ」by春花

愛想の丁寧語。

 

「一人では無理なことも、二人ならできるし」by司

まさにこれが家族を形成する意義だよね。

 

〇春花と学ぶ中国語

・媽媽…お母さん。

哥哥…お兄さん。

納西族は雲南省ベトナムなどと隣接している)あたりの少数民族らしい。玉龍雪山も実際にあるみたい。

 

〇時代

一人っ子政策…1979年から2014年まで。春花の発言まで忘れていたけれど、確かにそういう政策あったね。

新渡戸稲造5000円札1984年から2007年まで。家族計画が作られた時代を感じるよね。

マリファナは依存性が低いと準が言っていたけれど、調べてみたらそんなことはなさそう。γヒドロキシ酪酸についても調べてみたいわね。

 

【雑談】

 Fanza5周年ということで、50%OFFクーポンが配布されていました。50%OFFとはいえ、最大値引き額は1500円ということだから、実質、適用できるのは3000円までのものということでした。やはり、世の中そんなに甘くはない。いろいろ勘案した結果、「3days 満ちてゆく刻の中で」を購入しました。積んでいるものが多いので、やるのはかなり先になりそうですが、これも楽しみです。