【ゲームの感想】11eyes -罪と罰と贖いの少女- #3

 3回目となる11eyesの感想記事ですが、今回が最終回になります。雪子√、栞(√というほどではないが)の感想、及びまとめを書いていこうと思います。3回目なので、紹介とかは省略。

以下、重大なネタバレを含む……。

 

 

 

 

 

 

 

【ゲームの感想】

《雪子√》

 雪子√をする上で1番気になっていたのが、賢久の気持ちだった。けっこうやんちゃしている賢久だけれど、雪子への恋愛は真剣だったからね。そして2人だけの世界を築きつつあったからね。さらに、賢久の言っていたように雪子の業を背負えるのは賢久ぐらいだと思っていた。

 と思いきや、意外にコロッとおちてしまった。本人の中では全然、簡単におちたつもりはないのかもしれないけれど、どうしてもそういうふうに見えてしまった。スマソ。確かに、どんな雪子も全て雪子だとして受け止めると言った主人公の器の大きさ、優しさに救われる気持ちはわかる。しかし、それ以上に賢久と雪子は濃密なやりとりをしているように思えたからね。他の√ですでに賢久の最期を見てしまっているから、余計、複雑に感じるところがあった。あのシーンを見たら、やはり賢久には雪子と結ばれてほしかったなと思ってしまう。

 ただ、雪子-駆と雪子-賢久でどちらが健全な関係かと言われたら、雪子-駆な気がする。というのは、雪子-賢久の方は共依存に陥りそうだから。互いの業を背負おうとして、より沼に沈んでいきそうな気がする。そう考えると、駆と結ばれた方が全員にとって良い未来になったと言えるのかもしれない。

 この√で個人的に評価が上がったのは賢久だ。こんないいやついないよ。雪子の気持ちが駆に向いているのがわかると、きちんとそれを応援してあげるという姿に心打たれた。雪子と駆が「人を愛する資格がない」とかウダウダ言っているのを叩き直したのは、ともに賢久だったからね。なんだかんだで1番仲間想いなのではないかと思う。

 キャラ的なことで言うと、スレンダー、メガネっ子という属性担当だったようだ。この手の属性の子が1番はしゃぐキャラというのは珍しい気がする。というか、今の時代となってはメガネっ子自体が少ない気もする。シチュエーションの一環として眼鏡をかけるみたいなことはあっても、純粋にずっとメガネっ子なのは減ってきている気がするよね。どっかで聞いたことある声だなーと思ったら、最果てのイマのあずさでした。ちなみに、菊理は最果てのイマのイマの声らしい。

 

《栞》

 √というか、クロスヴィジョンの一部分だった。個人的にはけっこう好みのキャラクターだったから、Hシーンがちゃんと用意されていてうれしかった。他でHシーンを用意できないからと言って、かなり詰め込んできた感はあったけれど。普段、超然としている子がHのときに余裕がなくなるの良いよね。「死んでしまえ……ばか……!」って言うところめ↑ちゃ可愛い。栞のHシーンは今後も見返すことになる🦆。

 思った以上に駆に惚れていたみたい。駆が栞に対して似ていると感じていたように、栞も駆に対して似ていると感じていたのだろうか。

 

 なんだか今回、めちゃあっさい感想しか書いてないような気もするけれど、共通√が長いタイプのゲームだったから、個別√の感想が薄くなるのは許しておくんなまし。

 

 一応、謎の回収だけしておく。

謎④なぜ虚無の欠片は虹稜館学園に集まっていたのか?

 やはりリーゼロッテの魂の一部を宿しているということもあって、涅葦原の地に導かれたという感じだろうか。

謎⑤彩子は何者?

 操が校門前に現れたとき、あの雪子でさえ反応できなかったのに彩子が反応できたのはなぜか気になっていた。なんなら途中まで、アケディアとかを倒したのは彩子なのでは?と考えていた。賢久に対する思いのおかげで、瞬時に動くことができたという感じだろうか。

 これは#1の記事で書いたことだけれど、この作品からは前に進む力というのをもらえる。理不尽ばかりな世の中だけれど、それでも諦めずに立ち向かっていこうという気持ちになれたよ。ありがとう。

 

【項目別】

 いつも通り①シナリオ②グラフィック③H度④システム⑤サウンドの5つの観点から振り返ってみましょう。

《①シナリオ》

 ★10です。シナリオについてはこれまで3回にわたる感想記事で、散々書いてきたのでここでは省略。久しぶりの満点だけれど、かなり主観的なものだとは思う。だって、こういう世界観とかシナリオとか好きなんだもん。戦闘描写もかっこ良かったしね。私はかなり好きです。

 

《②グラフィック》

 ★8です。正直、時代を感じる部分はありますが、逆に2008年ということを考えるとレベルは高いのではないかと思います。口もパクパク動いていてびっくりしたよ。黒騎士の一枚絵とかもかっこ良かったしね。Hシーンの差分はそんなに多くはなかったのがさびしいけれど。どのキャラクターも可愛かったと思います。

 

《③H度》

 ★7です。「全体的にめ↑ちゃHだ!」ということはないけれど、好きなキャラクターに関しては、それなりにのめり込むことができると思う。実はかおりを攻略してみたかったりする。11eyes、別のソフト?というかおまけみたいなやつも出ていて、そっちでは攻略対象に含まれているらしい。

 

《④システム》

 ★9です。かなり使いやすかったです。キー設定とかも細かく設定できました。そして特筆すべきはクロスヴィジョンシステムでしょう。かなり面白いシステムだなと思いました。また、時系列などもわかりやすくなるので、ストーリーの飲み込みもしやすかったです。

 

《⑤音楽》

 ★9です。実は、そもそもこの作品に目を向けたきっかけはopテーマなんですよね。ずっとこの曲だけ知っていて、いつかはプレイしてみたいと思っていた作品だったのです。BGMもわりと良かったので、★を多くしておきました!

 

 以上、合計43/50でした!かなり好みに合っていた!

 

【雑談】

 今日はクリスマス・イヴ、明日はクリスマス。空いている時間を利用して、どんどん美少女ゲを進めていきたいね。