【ゲームの感想】sense off #1

 

【ゲームの紹介】

 今回から新シリーズです。otherwiseより200年8月18日に発売されました「sense off ~a sacred story in the wind~」をプレイし始めました。これも前々からやってみたいと思っていたものの1つで、ウィンターセールで割引されていたので買ってみました。今回は珠季√、成瀬√、美凪√をクリアしたのでその感想を着ていこうと思います。ちょっとだけあらすじ紹介。

 事故にあった主人公は認識力学研究所なる施設に送られる。そこで再開した幼馴染の成瀬によると、この施設で生活している子どもたちは皆、超能力のようなものを持っているという。そんな子どもたちと送る疑似的な学園生活――。

以下、重大なネタバレを含む……。

 

 

 

 

 

 

 

【ゲームの感想】

 最初はとりあえず誰の√をやると決めるでもなく、全員からの好感度が高くなるように進めていたら珠季√に入った。もしかしたら、潜在意識で好みが出ていたのかもしれない。ということで

《珠季√》

 主人公と珠季は、最初の方こそ反りが合わないような感じだったが、慣れていくうちにボケとツッコミのような感じになっていて良い相性だと感じた。お互いにちょっかいをかけているうちに好きになっていくというのは、学生の恋愛という感じがして懐かしい気持ちになった。個人的にはけっこうキャラデザも好き。仲を深めていくと、徐々に立ち絵の種類が増えていくのも良かった。

 重要なシーンといえば、告白のシーン。

「それは、その言葉を言うことが、ある1つの宣言になってしまうからだった。その宣言は、世界を――俺をその中心とする世界をドラスティックに変革してしまう。」

などのテキストが出てきて、「ん?これは主人公の能力に関係あることなのか?それとも単純にこういう言い回しがしたかっただけなのか?」となったけれど、美凪√をやり終えた今だと前者であると思う。美凪√で主人公の能力が「運命の励起」であるとわかったが、その能力が発動したシーンと考えてよい(運命の励起は常に発動し続けているだろうから、強烈に発動したシーンと言った方が良いか)?これにより珠季は運命のレールを切り替えられたが、そのレールの行きつく先は力の暴走であったため、悲しい最期を迎えるようになったということだろうか。

 他のヒロインにも言えることだが、珠季は孤独な存在だったのだと思う。幼少期はグランマのことで孤立しただろうし、カルト集団のせいで両親とも離れることになった。こんな過去があれば孤独な存在、そしてさみしがり屋になるのが当然だろうなという感じがする。真の孤独は集団の中にある、みたいな状況にもなっていたね(ちょっと違うか)。人がたくさんいればいるほど、自分が相手にとって特別でいられるか不安になってくるというのは、自分があまり感じたことのない感情だったから新鮮だった。普段はツンケンしているけれど、本当はさみしがり屋で恥ずかしがり屋という可愛いキャラクターだった(素直になったときの破壊力がすごい)。

 珠季のもう1つの特徴として感情回路の喪失が挙げられる。普通の人間だったら、うれしいことがあったら自然と笑顔になるものだが(感情が行動に結びついている)、珠季はそうではない。自分の中に湧き起こった感情が「うれしい」であると判断したから、笑顔になるといった感じ(感情→判断→行動)。これ以上、この部分を掘り下げる力はワイにはない。

 選択肢をいろいろ変えても珠季の死は避けられなかったから、これがTrue Endっぽい。まあでも共生体(量子結合で結ばれた2つのもの)になっているからHappy Endと言えるの🦆。

 と良い感じにまとめたが、実はついていけてない部分も多い。まだ全√をクリアしていないため、わかってない部分が多いだけかもしれないが、にしても急展開な部分が多く戸惑った。まずグランマって何!?ちょくちょく出てきてたときに、「祖母のことをグランマって呼んでるのか?それとも別に何かなのか?」って思っていたけれど、後者だった。とはいえ、結局、グランマって何だったんだ?量子結合って何やねーん。何なら美凪√をする前は主人公の能力すらわかっていなかったからね。

 

 このままだと全然、ついていける気がしなかったから、一旦、メインヒロイン級であると思われる成瀬の√をやってみることに。透子がメインヒロインなのかもしれないが、成瀬も同じくらい重要なキャラだから、いろいろと物語の根幹部分について説明されているに違いない!

 

《成瀬√》

 って全然説明されてないやーん!しかも、シナリオの長さも珠季と同じくらいだったし。やはりメインヒロインは透子のようだ。

 そんな成瀬もまた孤独な存在であった。主人公が言っていたように、唯一「未来」を共有している(適切な表現が分からない)だから。世界を一人で支えている存在だから。未来視があるなんて便利だなー、良いなー、と思っていたけれど、成瀬を見ているとそうとも思えなくなった。未来の世界は誰とも共有できず、自分だけで受け止めないといけないもんね。そりゃ確かに、けっこう辛いと思う。ましてや世界の終わりなんてものを見てしまったら……。まさにセカイ系といった感じか。

 と思っていたら、世界の終わりというのは、現実世界の終わりということではなく、成瀬の世界の終わりということだった。これも「運命の励起」の影響だろうか。成瀬と主人公が再開したとき、主人公が成瀬に告白したときに成瀬の運命のレールが切り替わったのかもしれない。もしそうなら、成瀬の死後、主人公が自分の能力について知ることになったら絶望するだろうな。しかし、これも美凪√をやって主人公の能力を知った後だからある程度、納得できる。珠季√→成瀬√→美凪√という順番でやっていたから、成瀬√が終わった段階では「え!?何その唐突な死!???」とかなり困惑していた。

 成瀬が死ぬ際、視覚や触覚がクロスする現象が起きていた。珠季が死ぬ際にも起こっていたよね。これはなんでなんだろう。共生とはちょっと違うよね?

 最後のシーンの解釈。

 

 いかん、このままでは全然ついていけんぞ、ということで一旦、透子√をやってみよう。と思って進めていたら

 

美凪√》

 美凪√に入ってしまったーー!!

 かなり明るく天真爛漫なキャラクターだと思っていたら、やはりこの少女も孤独を抱えていた。特殊な能力を持っている時点で周りからある程度距離を置かれるだろうが、美凪の場合は「人の心を見る」という周りから忌避されやすい能力だったから余計に辛かったと思う。両親とさえうまくいかなかった美凪ハカセ以外、拠り所がなかっただろうな。「彼女だけが、世界から迫害されている」。研究所に来た後は、同じような仲間たちがいたおかげで、少しは辛さがマシになったかもしれない。しかし、自分は存在していて良いのか、自分は誰かにとって必要な存在なのかという不安は解消されないだろうから、結局、精神は不安定だったと思う。

 なんてことを考えていたら、ここで超展開発生。美凪はで主人公はmowerghw/aikhfoiaだったのだ。

ゑ????

なるほど、主人公たちは超能力を持った人間というわけではなく、そもそも別種の存在だったのか。美凪はともかく主人公の能力は同族を殺すことになった結果、得たもののようだ(主人公自身がそう推測していた)。運命の励起ではあるけれど、その実、周囲に悪しき影響力を行使し続けなければならない能力のようだ。これなら主人公の能力や美凪ちゃんの能力についても納得できる。美凪ちゃんと主人公はずっとずっと昔から結ばれていた共生体だったのね。ここでも意識のクロスが起きていた。

 いや!ちょまちょまちょま!そもそも別種の存在って何やねーん!成瀬や珠季、椎子ちゃん、彰人も同じ存在なのだろうか?グランマとも似ていたけれど、何か関係があるのだろうか。わからないことだらけだから、一旦、謎に入れておいて前に進むことにする。

 最後のシーンの解釈。

 

○謎

①透子が空を見ながら何を見ていたのか?

 いつも見えるわけじゃないし、存在が感じられると言った方が正確だそう。遠くに行ってしまった存在の欠片が時々降ってくるのだそう。

②グランマって結局何?

③珠季√で主人公が見た球体の夢は何?

④opに映っている少女Aって誰?

⑤透子は人間じゃない?

 食事形態がかなり異なっていると言っていた。主人公に対して「人間みたいな考え方をするのね」と言っていた。「外界の様子が変わると、セッティングも変更しないといけないから」とも言っていた。

⑥主人公と美凪ちゃんの正体(人間とは別種の知的生命体)の詳細。

⑦青砥についての詳細。

 一瞬、主人公と似てるやんけ!?もしかして未来の姿か!?と思ったけれど、この作品の男は皆、同じ髪型をしているだけのようだ。ただ、美凪に対して言っていた「ある種の事柄は、どうしても私には判ってしまう」という発言が気になる。

 

○名言

「君に原因がない訳じゃないけど、君の責任じゃない――わたしはそう思う」by依子

 普段はかなり意地悪だが、とっさにこういう言葉が出てくるのは良い人なんだろうなと思った。

 

「でもね、自分があんたのことが好きだっていう仮定してみて、その状態をぼんやり想像してみると、悪くないなって思えてくるの」by珠季

 感情回路が喪失している珠季だからとも言えるが、普通の人も「好き」という感情はよくわからないから、こういう考え方をしてみても良いのではないかと思った。

 

・メモ

ヘルメス・トリスメギストス

赤チン

半ドン

 

【雑談】

 ちなみに今は透子√を進めています。もしかしたらかなり想像力が必要なゲームなのかもしれないと怯えています。